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Medic's Wiki - 非結核性抗酸菌症(Non Tuberculosis Mycobacterium) 差分

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!!定義
*人工培地で培養可能な抗酸菌のうち結核菌群以外の菌による感染症

!!感染様式
*人から人への感染は否定されている
*環境に常在する菌である、水分や土壌中に生息している

!!病原菌
!!!代表菌種
*''Mycobacterium Avium'' and ''intracellulare'' Complex(MAC)
*''Mycobacterium kansasii''

!!疫学
*日本では、検出される抗酸菌のうち約70%をMACが占め、約20%を''M.kansasii''が占めている。その他の抗酸菌による感染はまれである。
*MACのうち''M.Avium''と''M.Intracellullare''の検出には地域偏在性があり、近畿以東では''M.Avium''が以西では''M.Intracellulare''が多く検出される。

!!治療
!!!MAC症
*現在のところ、治療法は確立されていない。
*クラリスロマイシンに抗結核薬を併用する療法が試みられている
*治療期間は菌陰性化後、半年から2年におよぶ
**クラリスロマイシンには現在、MACに対する保険適応はなく適応外使用となる。


!!!''M.Kansasii''症
*抗結核療法が有効である。